作業負担の軽減を目指す

エンジニア業界では、恒常的な過重労働が問題になっている。度重なる設計変更や人員不足など、その要因はさまざまであるが、コーディングを行うエンジニアとしては指示通りに動くしか手段がないので苦労するわけだ。

問題なのはプロジェクトを管理するマネジャーの力量不足である。クライアントの意向を十分にリサーチせずに設計することで、開発が進んでから修正を求められることになる。その対応に追われて、コーディングを行うスタッフは休日出勤をせざるを得ないし、苦労も絶えないものだ。

そのために、優秀な人材は独立し、残された人員で不十分な設計によるプロジェクトに取り組むために、さらに過重労働を強いられることになる。その改善策はまず、有能なマネジャーを増やすことである。とは言っても、技術職を求めるエンジニアには管理職に就きたがる人が少ないものだ。そのために管理能力を高めるための環境を会社側が提供する必要がある。

また、会社側は効率を求めて人材には同じ作業しかさせない傾向があるが、様々な業務に取り組めるように工夫することも大事である。スキルの底上げを行うことで、プロジェクトに関わる人材の能力を向上させることができるので、無駄な作業も軽減し苦労も減ることになる。個人での取り組みでは根本的な改善は難しいものであるし、結果的に独立という手段を選ぶことになる。そのために会社が効率化以外に作業負担を減らす方法を模索することが求められる。